WRC史上、最高の成功を収めた名車。4年間で3つのマニュファクチャラーズタイトル、4つのドライバーズタイトルを獲得したこの車は、勝利以外の体験をまったくと言ってもいいほどに知らない。それも伝説的なドライバー、Sébastien Loeb（セバスチャン・ローブ）の手腕によるものだ。

2007年から2010年にかけて、Citroën C4（シトロエンC4） WRCは、参加した56のWRCラリーの内、36のラリーで優勝している。この期間中を完全に支配していたSébastien Loebは、このCitroën C4で34回の勝利をおさめた。そしてローブの後継者であったSébastien Ogier（セバスチャン・オジエ）も、2010年に最初に参加した2つのラリーで優勝を掴んだ。
当時としては異端ともいえるデザインではあったが、その抜群のパフォーマンスにより、本車は最高の人気を誇るWRCラリーカーの一台であった。