ザイアス大陸とそれを取り囲む7つの島から成るキプロスには、王家の統治のもとに平和な時間が流れていました、ところが強大な力を欲するビドー・クレラントと部下の七獣将らによって太古の封印が解かれ、闇の神帝ダールが復活してしまったのです。邪神の力を得たビドーは、キプロスを支配すべく暗躍し始めたのです。

『ブライ上巻』は、1989年にリバーヒルソフトからリリースされたRPGで、海賊や占い師、竜の一族の頭領などの8人の勇士が登場し、その活躍を描く内容となっています。主人公級のキャラクターが8人も存在すると、なかなかに感情移入しにくいものですが、ゲームは勇士たちが出会う以前からスタートするので、序盤では各勇士の事情や生い立ちが深く理解でき、キャラクターに愛着が持てることは請け合いです。

彼らの織り成すドラマチックなストーリーは本作の大きな魅力といえるでしょう。またシステム面の見所としては、戦闘中以外でも能力を向上させられる“行動”コマンドや、勇士ごとに武器の相性が設定されているなど、凝ったものとなっています。勇士の得意な分野を見極め、どのように育てていくかが、本作品を進める上で非常に重要な要素となるでしょう。


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